産業医科大学
小児科学教室内
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この度、日本産婦人科・新生児血液学会の理事長に就任致しました瀧正志でございます。歴代理事長は、初代の真木正博先生、次いで私の師匠である山田兼雄先生、寺尾俊彦先生、白幡聰先生、中林正雄先生、吉岡章先生、池ノ上克先生、小林隆夫先生と続き、私は9代目となります。
今年、2015年の学術集会は「若手研究者による産婦人科・新生児血液学の発展に向けて」をテーマに総合母子保健センター愛育病院副院長・産婦人科部長の安達知子学術集会会長のもとで第25回学術集会が開催され、大成功に終わったことは記憶に新しいところです。本学会は25年間の学会としての期間に更にその前身の15年間の研究会の歴史が有り、それを加えると実に40年の長い歴史を有する学会であります。この間、本分野における多くの学術的業績が報告されました。さらに、学術的な業績以外にもISSN番号の取得、産婦人科血栓症調査事業、正期産新生児の特発性頭蓋内出血調査、産科大量出血に対する遺伝子組換え活性型血液凝固第VII因子製剤の使用調査、ビタミンK投与法の見直しについてアンケート調査、新生児DICスコアー診断基準について調査、女性ホルモン剤と血栓症に関する全国調査など継続中のものも含むと多くの調査が行われました。最も大きな進化は、2010年に学会ホームページが立ち上がったことです。編集委員および幹事の先生方を中心とする関係者の多大な努力の結晶であり、それに伴い、学術集会の抄録応募の電子化、抄録の査読制が始まり、現在の形態となることができました。
本学会の目標は、産婦人科医師と新生児科・小児科医師が共に妊娠・分娩・産褥・胎児・新生児の血液学に関するテーマを主に、婦人科領域、小児科領域に関するテーマを加えて、研究・発表し、お互いが連携することにより相乗的に成果をあげ、単科ではなし得ない成果を図ることです。この目標に向けて、若い先生方に魅力ある学会となるよう、これから3年間、微力ですが本学会を更に前進させてまいりたいと思いますので、会員および名誉会員の皆様の篤いご支援・ご指導をお願い致します。