日本産婦人科・新生児血液学会 事務局

産業医科大学
小児科学教室内

〒807-8555
北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1

TEL. 093-691-7254(直通)
FAX. 093-691-9338

  1. ホーム
  2. 入会案内
  3. 学会員から若い先生がたへのメッセージ

学会員から若い先生がたへのメッセージ

「卵から天国まで-全ては子宮と血液学-」

三重中央医療センター・総合周産期母子医療センター
前田 眞 (昭和51年卒)

男性は自分の母親を「おふくろ」と呼びますが、それって自身の生命起源である「子宮」の別呼称ですよね。また、子宮を有する女性が妊娠すると、その子宮は大きく伸びて「コブクロ」化します。子宮って、すごく神秘的な器官だと思いませんか?

さて、昔は「ゆりかごから墓場まで」と言われたものでした。しかし現代の産婦人科医療は「卵から天国まで」を実践するようになってきました。すごい進歩です。

採卵から体外受精、そして妊娠成立から出産へ。さらに新生児期から幼少期を経て思春期、性成熟期となり、その後は更年期から老年期という経年的変化と、骨盤内疾患に限らず女性特有の各種疾患や婦人科がん末期症例の天国へのお見送りまで、女性の人生全てに携わっているのが産婦人科医です。そして、その解明の中心にあるのが血液学です。全ての場面で絶対的に必須なのが健康な血液です。最も興味深いことの一つは、妊娠成立時も出産時も、また月経時まで、出血と凝固、そして線溶までが、子宮という舞台でダイナミックに営まれることです。血液と子宮は、本当に不思議な、そして素敵な器官です。

そのメカニズムの概略を理解し始めた時、僕自身の仕事がすごく楽しくなりました。そして年を重ねた今でも、本学会の会場では常に新鮮に、存分に楽しんでいます。

大量出血で困った時の対応策、うまく止血出来た症例報告、大量出血の予知や予防する工夫のお話、適切な薬物療法のお話、更には基礎研究の種々の最新情報まで、容易に知識を入手出来る学会です。さらには新生児医療に従事している熱い心を有する小児科医の参加も多く、他では見られないような、学会名の通りのハイブリッド型の稀有な学会です。

一度、学会場に足を運んでみてください。普段の学会とは異なる内容と雰囲気に触れていただければ、きっと違った切り口で論理展開も出来るようになるでしょう。年2回刊行される学会誌も、臨床の場で、必ずお役に立つと思います。

若手医師の貴女にも、そして貴男にも、後悔はさせません。入会手続きも簡単です。

次世代を担う皆さんのご入会、お待ちしております。